パーキンソン病とリハビリテーション


パーキンソン病とリハビリテーションの重要性

パーキンソン病は、手足の震え、筋肉のこわばり、歩行のしづらさ、話しづらさなど、さまざまな症状が現れる進行性の疾患です。しかし、適切なリハビリを行うことで、症状の進行を遅らせ、生活の質(QOL)を維持・向上させることが可能です。

リハビリには大きく分けて理学療法(PT)・作業療法(OT)・言語療法(ST)の3つの分野があり、それぞれが異なる視点から患者さんをサポートします。本記事では、それぞれのリハビリの役割と効果について詳しく解説します。

① 理学療法(PT):運動機能と歩行の改善

理学療法(PT:Physical Therapy)は、主に歩行やバランス、筋力の維持を目的としたリハビリです。パーキンソン病では、動作が遅くなり、歩幅が狭くなる「すり足歩行」や、姿勢が前傾になりやすくなるため、転倒のリスクが高まります。

理学療法の主なリハビリ内容

歩行訓練(歩幅を広く、リズミカルに歩く練習)
バランストレーニング(転倒防止のための体幹強化)
ストレッチ・関節可動域訓練(こわばりを防ぎ、スムーズな動作をサポート)
筋力トレーニング(筋肉を維持し、姿勢を安定させる)
リズム運動(メトロノームや音楽を活用し、スムーズな歩行を促す)

理学療法では、「転倒予防」と「歩行の安定」を重視し、患者さんが自分で安全に移動できるようサポートします。

② 作業療法(OT):日常生活の動作をスムーズに

作業療法(OT:Occupational Therapy)は、日常生活の動作(ADL)の維持・向上を目的としたリハビリです。パーキンソン病の症状により、「服を着るのが大変」「スプーンを持ちづらい」「字が小さくなって書きづらい」など、生活の中での不便が増えることがあります

作業療法の主なリハビリ内容

着替えや食事のサポート(道具の工夫や手指のトレーニング)
細かい手の動きの訓練(ボタンを留める・箸を使う・字を書く練習)
転倒しにくい環境づくり(手すりの設置や動線の改善)
日常生活での工夫の提案(便利グッズや福祉用具の活用)
レクリエーション活動(趣味を続けることで脳を活性化)

作業療法では、患者さんが「自分でできることを増やし、より自立した生活を送る」ことを目標に支援を行います。

③ 言語療法(ST):話す・飲み込む機能の維持

言語療法(ST:Speech Therapy)は、発声や飲み込み(嚥下)機能の改善を目的としたリハビリです。パーキンソン病では、声が小さくなる・話すスピードが遅くなる・飲み込みが難しくなる(嚥下障害)といった症状が現れることがあります。これらの症状は、コミュニケーションや食事の安全性に大きな影響を及ぼします。

言語療法の主なリハビリ内容

声を大きく出すトレーニング(発声練習・呼吸訓練)
話すスピードや明瞭さの改善(口の動きを意識した発音練習)
飲み込みのトレーニング(嚥下体操・安全な食事の方法指導)
コミュニケーションの工夫(ジェスチャーや筆談を活用)
食事形態の調整(誤嚥しないための食べ方・飲み込みやすい食事の提案)

言語療法では、「話しやすさ」と「食べることの安全性」をサポートし、患者さんの社会的なつながりを維持することを目指します。

リハビリを継続することが、QOL向上のカギ!

パーキンソン病のリハビリは、一時的なものではなく、継続することが何より重要です。病気の進行を遅らせ、生活の質を向上させるためには、「動けるうちから始めること」が大切です。

リハビリを続けることで得られるメリット

転倒リスクの低減(安全に動ける体を維持)
生活動作の向上(日常生活をスムーズに)
コミュニケーションの維持(声が出やすくなることで社会とのつながりをキープ)
精神的な安定(「できること」が増えることで自信につながる)

です「最近、歩きにくくなった」「食事がしづらい」「話しにくくなった」など、気になることがあれば、早めにリハビリを始めることが大切です。お身体のことや生活環境等で不安や心配なことがありましたら、お気軽にご相談ください!


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